カルシウム拮抗薬という高血圧の薬を飲んでいます。骨粗しょう症の予防のために、別にカルシウム剤も薬局で買って飲んでいますが、一緒に飲むと作用が打ち消されるのでしょうか?
そういうことはありません。一緒に飲んでも大丈夫です。
血管が収縮するときには細胞の外にあったカルシウムが細胞の中に入ってきます。血管が縮むと血圧も上昇します。カルシウム拮抗薬は、このような細胞レベルで、カルシウムが流れ込むのを防いで血圧を下げるお薬です。
カルシウム製剤や食品中のカルシウムと直接反応することはありません。



体のなかにあるカルシウムのほとんどは、骨に蓄えられています。残りは血液や細胞の中にあって、人間が生きてゆくために非常に重要な働きをしています。
カルシウムの摂取量が充分でないと、脳がそれを察知し、骨に蓄えられたカルシウムを放出してでも、血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。

しかし骨から放出されたカルシウムは、細胞内に入り込みやすいため、血管の細胞を収縮させ血圧を上昇させてしまいます。
実際に、高血圧の方に6日間大量にカルシウムを摂取してもらったところ、それだけで血圧が下ったという実験データもあります。

血圧が高めの人は、骨粗しょう症予防の意味合いもかねて、カルシウムは多めにとったほうがよいでしょう。 (ただし、現在「骨粗鬆症」の診断を受けて、薬物治療を行っている方は、カルシウムの摂りすぎが問題になる場合もありますので、医師や薬剤師にご相談下さい) 

(2003.3 改訂)

 


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